難しいことではないのに、それほど大変なことでもないのに、つい先延ばしにしてしまうことってありませんか?
子どもの書類の整理とか、返した方がいいとわかっているメールとか、自分の保険の見直しとか…「今日やらなくてもいいか」と思うと、つい先延ばししてしまうんですよね。
積み重なっていくとだんだんうんざりしてきてしまって、自己嫌悪に陥るというよくないループにはまってしまいます。
「面倒くさがりな自分がダメなんだ」と自分を責めてしまい、ますますやる気が落ちてしまうことも。
でも、そうやって自分のことを「ダメなんだ」と思い込んでしまうことが、余計に先延ばしグセを強めてしまうことになるのだとか。
なぜなら、脳はそもそも「面倒くさがり」で、新たに何かを始めたり、問題を解決したりするなどの変化を嫌うから。命を守る防衛反応として、「何もしない、動かない」ことを本能的に選択し、行動を抑制しようとするのです。
そんな脳に対して、「自分はダメだ」というネガティブなイメージを植え付けてしまうと、ますます脳は守りの体勢に入ってしまいます。つまり、やる気がなくなってしまうのです。
ただ、脳は、大きな変化に抵抗はあっても小さな変化であれば受け入れてくれやすいそう。
「小さいことから始める」というのは、脳の仕組みを考えると理にかなっているというわけですね。
とりあえずやってみるコツ
というわけで、「小さなことから始める」のが脳には大事。つまり、「とりあえずやってみる」レベルのテンションで始めるのがおすすめなんです。
具体的に、どんなことからやってみるのがよいのでしょうか?
やることを「見える化」する
先延ばしにするつもりはなくても、気づいたら後回しにしていて、先延ばしにしていた…そんな経験はきっとあるはず。私、子どもの書類でたまにあるんですよね…見たと思っていても全然覚えていなくて、あるとき書類を発掘して「あ…!」と思い出すという。
タスクを見える化するのは思考の整理に大事だと言いますが、難しく考えたり、ルールを決めたりしなくてOK。
「思いつくままに書き出す」ということから始め、一つずつ対策していけば大丈夫です。
10秒だけやってみる
書き出してやることが整理されたら、いよいよ行動。
けれど、動き出すのが大変で…という気持ち、ものすごくよくわかります。脳は変化を嫌うのですから、ある意味自然とも言えるでしょう。
そんなときは、最初の一歩のハードルを極限まで下げてしまいましょう。
5分、いや1分と言わず、10秒だけやってみるつもりでスタートしてみるのです。
やりたくないなあと思っていたことも、いざやり始めたら集中してやっていて時間が経っていた、なんてこと、ありませんか?私だったら掃除でよくあるんですよね。最低限ここだけやっておこう、と思って始めたら、思いのほかハマって、他の場所もやっていた、ということが…。
もちろん、10秒だけやって気乗りしなければ終わる、でもOK。
むしろ、「10秒だけはできた」と自信にしてしまってもいいのです。
体を味方につける
10秒やってみたけど、気乗りしない。他のことならできるかもと思いやってみても、ダメ。
そんなときは、体を味方につけましょう。具体的には、やる気を出す物質「ドーパミン」を出して、行動を起こす気持ちにさせるというやり方です。
ドーパミンはちょっとした体の動きで出ると言われています。
- 背伸びをする
- 肩を回す
- つま先立ちをする
- その場でジャンプする
- 姿勢を正す
このような動きをするだけで、ドーパミンが放出されると言われています。
気分が沈みがちときや、デスクワークでずっと同じ姿勢が続いているときなどにも取り入れるのがおすすめです。
◇◇◇
さて、これを書き終えたら、書類の整理をしてみますか…。
とりあえず10秒、1枚だけでも片付けられたらOK!と言い聞かせて、やってみたいと思います。
コメント