MENU

効くの?まずい?漢方薬についてあれこれ

漢方薬

春めいてきましたね~。
寒さから解放されて暖かくなると、外に出たくなる半面、花粉症持ちにはつらい季節ですよね。
毎年、ひどい花粉症に悩まされている夫。病院で抗アレルギー薬を処方してもらっていますが、副作用の眠気がひどいようで。
眠気の少ないタイプに変更してもらったら、今度は肝心の効き目が感じられず。
試行錯誤の後、今年は漢方薬を取り入れてみたら、当たり!

小青竜湯

ドラッグストアなどでも見かける、「小青竜湯」が体質に合っていたよう。

夫、「漢方なんて気休めだろ」と正直なめていたようですが、「もう手放せない」とすっかり信者になってしまいました。
(体力が中等度~虚弱、水っぽいさらさらの鼻水、目のかゆみ…たしかに夫の症状にはぴったり)

見直すきっかけになった漢方について、少し調べてみました~。

漢方薬の基礎知識

漢方薬って、自然由来で良さそうだけど、西洋薬に比べてよくわからない…と思っている方も多いのでは。

そもそも「漢方」とは?

漢方の「漢」とは中国の意で、「方」は処方、医療技術のことを指します。
つまり、漢方とは「中国から伝来した医術」という意味。
広い意味では鍼灸や気功なども漢方に入りますが、現代では一般的には薬物を指すことが多いです。

漢方薬の剤形の種類

漢方薬の剤形には4種類あります。

  • 湯液(煎じ薬)
  • 散剤
  • 丸薬
  • エキス製剤

エキス製剤とは、煎じ薬を濃縮・乾燥させて賦形剤(ぶけいざい:主薬の量が少ない場合に一定の大きさや濃度にする目的で添加されるもの)と混合させた剤形のことで、今日、主に使用されています。
飲む手間が少なく、携帯に便利な形です。

エキス製剤はお湯に溶いて飲むのが原則

漢方のエキス製剤の顆粒は、インスタントコーヒーのようなもの。お湯で溶いて液体状にして飲むのが原則です。
顆粒のまま水で飲むより、効果が出やすい場合もあります。

漢方薬の選び方

漢方薬には、「この症状にはコレ」と決まった選び方があるのではなく、体質や心理状態なども含めて、その人全体を見て選びます。
つまり、同じ病名であっても、その人の症状や体質に応じて使い分けることが原則なのだそう。食欲、汗、便通、睡眠など日常生活の状態も判断の基準になるのだとか。

「気血水」という考え方

このように、人それぞれの個性や体質を見るときの物差しとして、「気血水」という考え方があります。

「気」とは、生命活動を営む根源的エネルギーのこと。
目には見えないですが重要なものです。
「血」とは、気の働きを担って、生命を巡行する赤色の液体のこと。
いわゆる血ですね。
「水」とは、気の働きを担って、生体を滋潤する無色の液体のこと。
汗や涙、リンパ液などです。

これらの状態やバランスを見て、その人の体の状態を推測していきます。

漢方薬の飲み方・続け方

漢方薬は長く飲まないと効かない、と思われることが多いですが、急性症状には数分~数時間以内に効果を感じられるものもあります。

例えば、芍薬甘草湯はこむら返りに用いられる漢方薬ですが、飲んで数分以内に痛みが消えていくそう。

また、風邪のひき始めの寒気や発熱におすすめの葛根湯も、1時間程度で悪寒が収まる場合もあります。

一方、慢性的な症状に対する薬は、2週間から1カ月程度は続けるのが基本です。

飲みやすくする工夫は

「苦い」「まずい」という印象の漢方薬。
実は、体質にあっている漢方薬はおいしく感じられるのだそう。
(夫も、最初から「ぜんぜんいける」と言って飲んでいました。合っていた証拠!)
必要がなくなるとまずく感じられることもあるのだとか。

そして、漢方薬は味だけでなく、香りにも薬効があるので、できるだけオブラートなどは使わず、香りも味わうようにすると効果がアップします。

ぜひ漢方薬を取り入れてみて

知れば知るほど、とても奥が深い、漢方薬の世界。
夫のように、体質に合ったものであれば、漢方薬は効果がしっかり期待できる薬です。
気になる方は、まずはお医者さんにご相談を!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする