前回の記事の続きです。
ストレスとうまくつきあっていくためには、まず「自分にとってのストレスは何か」を知ることが第一歩、ということでした。
そして、ストレスが何か、そのストレスに対して自分はどのような反応をするのか、ということを知るには、書き出して可視化(外在化)するという方法がおすすめだよ、ということで、私の感じているストレスについて書き出してみました。
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自分なりのストレス対処法を試す
自分のストレスに関して書き出し、「こんなことが嫌だったのか」「こんなふうに感じていたのか」ということがわかったら、そのストレスの対処法を試してみましょう。
気分転換にこれをする、とか、気晴らしにこれを食べる、など、日常的に誰でも何かしらの方法を取ったことはあると思います。「温かいお茶を飲む」とか、「チョコレートをひとかけ食べる」とか。
そういった単なる気晴らしのように見えることも、「今自分が抱えているこのストレスをケアするために、自分を労わるぞ」という気持ちで意図的に取り組むと、それは「ストレスマネジメント」と言えるそう。
そして、こういった意図的な対処全般のことを「コーピング」と言うのだそうです。
コーピングの数は多ければ多いほど、さまざまなストレスや場合に対処できるようになります。
また、一度その対処法を試してうまくいかなくても、違う場面ではうまくいくこともあります。もちろん、人によっても違います。
私のコーピングは何だろう?と思い、考えてみました。
【手軽にできるコーピング】
・チョコレートを食べる
・ゆっくり熱い紅茶やコーヒーを飲む
・1分間だけ目を閉じる
・野菜のみじん切りをする
・日記に思っていることをとにかく書く
【ストレスが大きいとき、とてもつらいときのコーピング】
・いつもより2~3時間早く寝る(または遅くまで寝る)
・ひとりで映画を観に行く
・遠くのスタバまで行ってコーヒーを飲む
・気の置けない友人に電話する
・好きな音楽をかけながらドライブする
こんなところでしょうか…。
コーピングで大切なことは、「自分に優しくするイメージ」だそうです。
例えば、ぬいぐるみを抱っこして優しく話しかけるコーピングは、そのまま自分をなぐさめている感覚になる、という人もいるよう。
また、「自分のストレスは自分で対処すべき」と思わなくても大丈夫。
私のように「友人に電話する」というような誰かを頼るコーピングもたくさん持っていてOKなのです。
続けていくことで、少しずつ効果が現れる
ストレスについて書き出し、対処方法を用意して試す、ということについてご紹介しました。
これらは、残念ながら1回や2回ですぐに効果が現れるものではありません。ただ、1か月ほど続ければ何かしらの効果や気づきが出てくるのだそうです。
とは言え、毎日このような時間を作るのは、正直難しいですよね。
「土曜の夜」などと曜日を決めて取り組むと、継続しやすいかもしれません。
また、あまりにストレスが多い(大きい)ために自分の感情を抑えることに慣れてしまって、感情や気分をすぐには書けない場合もあるかもしれません。
そういうときは、自分のストレスや反応に気づくために「マインドフルネス」が有効なのだとか。
マインドフルネスは、今、この瞬間、自分自身に起こっていることに注意を向けてそのまま受け止めること。
評価せずにただ受け止めることができるようになると、感情や気分に気づきやすくなり、ストレスに振り回されにくくなるのだそうです。
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ストレスに対処するということは、自分を大切にするということ。
自分に対して「労わる」「優しくする」というのは難しいことのように感じてしまいますが…ただコーヒー1杯を飲むにしても、「よしよし、今日は仕事で気をつかって疲れたね」と、自分を大切にするイメージを持つだけで、違ってくるのかもしれないですね。
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